manipuri デザイナーが語る、柄が生まれる瞬間

manipuriのデザインは、日常の中の小さな発見から生まれています。
デザイナーたちが語る、柄が形になるまでのストーリーをお届けします。

NAKA

WORK|Antique Recipe, Montgolfier Balloon, etc.

Q1:『アンティークレシピ』を生み出した時、何からインスピレーションを得ましたか。
A:イギリスのヴィクトリア時代に、家庭を切り盛りする女主人の手引き書として使われていた『ビートン夫人の家政本』を目にしたことがきっかけです。
その本が持つクラシックな世界観に惹かれ、図案として表現してみたいと思いました。

Q2:これまで多くの気球の絵を描かれていますが、今回の『モンゴルフィエバルーン』は他とどう違いますか。
A:気球の機体が持つ、システム的で無機質なイメージを、あえてラフなタッチに落とし込むとどのような表現になるのか、試験的にトライしてみました。

REKI

WORK|Monopoli, Cross Stitch Bandana, Tarot, etc.

Q1:『モノポリ』を生み出した時、何からインスピレーションを得ましたか。

A:普段から「絵を描きながら、世界のどこかを旅している感覚」を個人的なテーマにしています。
『モノポリ』は、旅先に持って行って遊べて、身につけることもできるスカーフがあったら面白いと思い、制作しました。

制作中、たまたまイタリア人の友人たちと話す機会があり、コロンブスやマルコ・ポーロが大航海時代に新たな大陸を発見した歴史と、モノポリのボードゲームを掛け合わせることで、ヴィンテージ感のあるmanipuriらしいデザインになるのでは、と思ったことがきっかけです。

Q2:『タロット』では多くのモチーフが登場しますが、お気に入りの柄はありますか。
A:このデザインは、昨年のmanipuri占いコラム『麗君先生のカラーセラピー』で毎月公開されていたタロットカードのイラストを、一枚に集結させたものです。

実は一番のお気に入りは、12月の「月」がサンタクロースに変装しているデザインです。
ただ、スカーフ制作時点では占いイラストがまだ完成しておらず、12月のカードだけ裏返しのデザイン(右下)にしました(笑)。

結果的に幻のデザインになってしまいましたが、とても気に入っていたため、今年のクリスマス限定パッケージにさりげなく使用しています。ぜひチェックしてみてください。

MAIKOS

WORK|Ray Light, Poster, Vivace Tassel, etc.

Q1:『タッセル』を生み出した時、何からインスピレーションを得ましたか。
A:一つの出来事ではなく、複数の要素が重なって最終的な源泉になることが多いのですが、今回は以前描いた『リボンハーネス』の際に感じていた
「もっとタッセルだけを描いてみたい」という思いが出発点でした。

また、絨毯専門店で見たさまざまなタッセルが決定打となり、方向性が固まりました。タイトルも初期段階で『ヴィヴァーチェ(活発に)』と決めていたため、そのイメージを常に意識しながら制作を進めました。

Q2:今回の作品では、従来とは異なるタッチも取り入れられていますが、その背景は?
A:
細部を詰めて描くのは好きですが、ラフを描いていると緩いタッチや大胆なイメージが自然と浮かぶことがあります。
そうした時は、自分の従来のタッチにこだわらず、そのままデザインに反映するようにしています。

1シーズンで複数のデザインを制作する中で、タッチが偏りすぎないよう意識しています。

NARIKO

WORK|Record, etc.

Q1:『レコード』を生み出した時、何からインスピレーションを得ましたか。
A:社内では常にラジオが流れており、その時々のトレンド曲を耳にします。
近年、シティポップが再び注目されていることや、特徴的なサウンドが無意識に印象に残っていました。

以前から気になっていた「レコード」というモチーフと結びつけてみようと思い、今回のデザインに至りました。

Q2:新作の柄を描く際、意識していることはありますか。
A:常に「なんか新しい感じ」「なんか可愛い」という感覚を大切にしています。
スカーフとして巻いた時の可愛さはもちろんですが、初めて見た瞬間に“絵として可愛い”と感じてもらえることは、とても重要だと思っています。

そうすることで、今までスカーフに興味はあったけれど挑戦できなかった方にも、手に取ってもらいやすくなるのではないかと考えながら描いています。